野村総合研究所・日立コンサルティング・ベイカレントを受けて感じたこと【転職活動記②】

かけてもらった言葉と、届く結果。その二つが、いつも同じ方向を向いているとは限りません。

前回の記事では、自動運転エンジニアの私が転職を考え始めた理由と、コンサルの選考では物差しがまるで違うという話を書きました。

今回は、実際に門をたたいた3社の選考で感じたことを、人事面談で伺ったお話も交えて書いていきます。先に結末を明かしておくと、転職先はまだ決まっていません。うまくいかなかった話も、包み隠さず残しておきます。

この記事では、野村総合研究所・日立コンサルティング・ベイカレントの選考を、実際に受けた現役AI実装エンジニアの実体験として振り返り、最終的にあなたがコンサルを受ける前に準備すべきことを提示します。

この記事でわかること
  • 野村総合研究所・日立コンサルティング・ベイカレントの選考の流れと結果
  • 人事面談で伺った、各社のモビリティ領域の仕事や働き方
  • 日立コンサルティングの選考の概要と、内定を見送った理由
  • スカウトをもらったのに書類で落ちた理由と、その反省
  • 忙しい仕事と、面接の時間をやりくりする方法

3社の選考の流れと結果

まずは、3社の選考の流れと結果を一枚の表にまとめておきます。ここから、受けた順に1社ずつ振り返っていきます。

会社進んだ選考結果
野村総合研究所スカウト → 人事面談 → 書類選考書類選考で不合格
日立コンサルティング書類 → 1次面接(マネージャー)→ Webテスト → 2次面接(部長)→ 3次面接(役員・人事)内定。今回は今の会社で挑戦を続けることに
ベイカレントオファー → 人事面談(書類選考は免除)面接の前に辞退
3社の選考の流れと結果

野村総合研究所:スカウトをいただいたのに、書類で落ちてしまった

始まりは、スカウト型の転職サービスに届いた、人事の方からの一通のスカウトでした。その後の人事面談でも、とても前向きな言葉をかけていただきました。正直に言えば、胸が高鳴りました。

人事面談で伺ったこと

手元のメモから、参考になりそうなことを書き出しておきます。私が面談で伺った内容なので、時期や部署によって変わる可能性がある点はご了承ください。

人事面談で伺ったこと(私のメモより)
  • 仕事の範囲:企業の戦略づくりの支援が軸で、ITの領域では構想の策定がベースになる。モビリティ×コンサルの領域では、大手自動車メーカー向けのSDVの案件を想定しており、構想からPoC(概念実証)までのエンジニアリングや、PMOも手がけている。
  • 開発に近い仕事の場所:実際の開発に近い仕事は、中部エリアの部門が担っている。車載システムの組み込みに加えて、IVI(車載インフォテインメント)やリモートサービスなども扱っている。プロジェクトはそれぞれ独立していて、関わり方にはいくつかのパターンがあるとのことだった。
  • コンサル業務の中身:顧客との折衝やコンサルティング業務には、PMOとしての役割も含まれる。
  • 求めている人物像:自動車開発の業務知見がある人。そして、SDVを深く理解し、引っ張っていきたいと考えている人。
  • 選考:書類選考からスタートする。
  • 年収:平均年収は約1,330万円と伺い、正直驚いた。

書類選考で不合格に。理由を振り返る

ところが、物語はそこで思わぬ方向へ曲がります。正式に応募した書類選考で、私は不合格になりました。

送った書類は、スカウトのきっかけになった登録内容とほぼ同じでした。だから落ちた理由は、経歴ではなく希望条件の出し方にあったのではないでしょうか。今はそう振り返っています。応募時の主な希望条件は、次の2つです。

  • 年収:900万円(現職は残業代込みで750万円)
  • 勤務地:東京のみ(名古屋は不可)

本当の理由は、今もわかりません。ただ、開発に近い仕事は中部エリアの部門が担っていると伺っていました。そこへ私は「東京のみ」という線を引いて応募しました。そのすれ違いが、答えだったのかもしれません。

自分なりの反省
  • スカウトや面談での前向きな言葉は、そのまま書類通過を意味するわけではなかった。
  • 譲れない条件があるなら、応募する前に、人事面談やエージェントを通じて相談しておけばよかった。
  • 自動車業界の案件を考えるなら、勤務地の幅をもう少し広げて考えてもよかったかもしれない。面談で中部エリアの話を伺った時点で、条件を見直すべきだった。

実際に使った職務経歴書を公開しています
このとき送った職務経歴書(スカウト型の転職サービスに登録していたもの)は、会社や個人が特定できる部分を置き換えて、noteで全文公開しています。項目ごとの「なぜこう書いたか」の解説や、エージェントから受けた添削の指摘もまとめた(一部有料)。
👉 【実物公開】大手コンサルからスカウトが届き、年収850万円の内定につながった職務経歴書(note)

日立コンサルティング:3回の面接を経て、内定をいただいた

書類 → 1次面接 → Webテスト → 2次面接 → 3次面接と進み、ありがたいことに内定をいただきました。面接官は、マネージャー、部長、役員と、一段ずつ上がっていきました。

中でも印象に残ったのは、部長クラスの方との2次面接です。面接は私からの逆質問で幕を開け、質問の中身より、その裏にある仮説思考や一貫性が問われました。

それでも悩んだ末に、今回は今の会社で挑戦を続けることにしました。いちばんの理由は、私が今いちばんやりたい自動運転・SDVの開発に直接関わる案件が、現時点ではないとわかったことです。

面接の詳しい中身は、別の記事にまとめました
1次面接での確認、2次面接の逆質問で見られていたことと伺った4つのお話、最終面接の様子、内定の条件、これから受ける人へのアドバイスまで、詳しく書いています。
👉 日立コンサルティングの中途面接を全公開|1次〜最終面接の質問、逆質問、年収850万円の内定まで

ベイカレント:面談まで進んだが、今回は辞退させていただいた

オファーをいただき、書類選考は免除で、人事の方との面談まで進ませていただきました。働き方や会社の空気について、ていねいに教えていただきました。私が伺った範囲で、参考になりそうなことを書いておきます。

人事面談で伺ったこと(私のメモより)
  • 組織の仕組み(ワンプール制):業界ごとの区分として「モビリティ」の領域があるが、7,500人ほどの大きな組織から案件に入る仕組みで、案件による部署の垣根がない。
  • PMOになるかは案件しだい:どんな役割を担うかは案件によって変わる。「案件を自分で勝ち取っていくのがコンサル」というお話が印象に残った。
  • 働き方:クライアント先に常駐する形と、本社での勤務がある。社員には通常、キャリアカウンセラーがつく。
  • 拠点:東京、名古屋、大阪にオフィスがある。
  • 実績:AIの業務への組み込みや、うまくいかなかったAIシステムの改善と運用など、幅広い領域での事例を紹介していただいた。
  • 雰囲気:平均年齢は32歳と若く、会社の成長率は20%ほど。役員との距離が近く、スピード感があるとのことだった。「物おじしないこと」が大事だという言葉も印象的だった。
  • 選考の流れ:書類選考(私の場合はスキップ)→ Webテスト(GAB形式の言語と計算、約1時間)→ 面接2〜3回(東京本社)。書類から1週間半ほどで進む、スピード感のある選考だった。

辞退した理由

今の私の経験に照らすと、最初に任されるのはPMO(プロジェクトの進行管理を支える役割)が中心になりそうだと感じました。PMOは、プロジェクトを陰で支える大切な仕事です。

ただ、今回の私が求めていたのは、AIを実車に実装する開発そのものに、全体の設計や提案から関わることでした。向かいたい方角が少し違う。そう感じて、次の面接は辞退させていただきました。

案件の中身は、早めに聞いておくと安心
同じ「コンサル」でも、会社や配属によって、案件の中身はさまざまです。面談の段階で、どんな案件が多いのかを聞いておくと、お互いにとってのミスマッチを防げると感じました。

コンサルへの転職を考えているなら
私がこの選考を受けられたのは、まず転職サービスに登録して、自分の市場価値を知ったところからでした。自動車メーカーの経験が、社外でどう評価されるのか。年収のリアルと、使い分けた転職サービスはこちらにまとめています。
👉 自動車メーカーのAIエンジニアが年収を上げるキャリア戦略
👉 転職エージェントとスカウトサービスの使い分け
👉 年収850万円の内定につながった職務経歴書(note)

忙しい仕事と、面接の時間をどうやりくりしたか

今の仕事は忙しく、平日の日中に面接の時間をひねり出すのは簡単ではありませんでした。私は、主に次の2つの時間帯に面接を入れていました。

  • 金曜日の20時以降:週末を控えた夜なら、仕事を早めに切り上げやすかった。オンライン面接なら、移動の時間もかからない。
  • 会社の有給休暇の取得推奨日:自動車メーカーには、会社として有給休暇の取得をすすめる日があることが多い。周りも休んでいるので、日中の面接を入れやすかった。

企業やエージェントの方も、夜の面接に柔軟に応じてくださることが多かったです。時間は、待っていても生まれません。でも、工夫すれば作り出せます。

選考の日程をリクルートエージェントのマイページでまとめて管理できたのも、大きな助けになりました。

▶ リクルートエージェント公式サイト

まとめ:転職活動は、まだ道半ば

ここまでの道のりを、あらためて並べてみます。

  • 野村総合研究所:スカウトをいただいたが、書類選考で不合格
  • 日立コンサルティング:内定をいただいたが、今回は今の会社で挑戦を続けることにした
  • ベイカレント:面談まで進んだが、希望との方向性の違いから辞退させていただいた

転職先は、まだ決まっていません。それでも、動いてみて初めて見えた景色はたくさんあります。

動いてみてわかったこと
  • 自分の経験が、社外ではどう映るのか
  • 条件の出し方ひとつで、扉が開くことも閉じることもある
  • 同じ「コンサル」でも、会社によって仕事の中身がまるで違う
  • 逆質問は、AI任せでは乗り切れない「面接の一部」だ

期待と結果がすれ違うことは、これからもきっとあります。それでも私は、モビリティの開発に全体から関われる場所を探して、転職活動を続けていきます。進展があれば、またこのブログで報告したいと思います。

次の記事では、転職活動を支えてくれたエージェントとの壁打ちや、転職サービスの使い分けについて書いています。
👉 転職エージェントとスカウトサービスの使い分け|書類の添削は業界に詳しい人へ

大手コンサルからスカウトが届き、日立コンサルティングの内定(年収850万円)につながった職務経歴書を、実物で公開しています

この3社の選考で実際に使った職務経歴書です。自動車メーカーの現場の経験を、コンサルの選考でどう伝えたのか。項目ごとの「なぜこう書いたか」と、エージェントから受けた添削の指摘までまとめています。

実物の職務経歴書を見る(note) →

冒頭は無料で読めます。項目ごとの解説と添削の指摘は一部有料です

今の環境を変えたいと思ったら
現状の泥臭い環境を変えたいなら、まずは転職エージェントやスカウトサービスで、自分の市場価値を測ってみるのがおすすめです。自動車メーカーのAIエンジニアである私が、転職活動で見た年収のリアルと、取るべきキャリアの選択肢をまとめました。
👉 自動車メーカーのAIエンジニアが年収を上げるキャリア戦略

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