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- 年次が上がっても、年収がなかなか増えない
- 自動運転やSDVの経験が、社外でどれくらい評価されるのか知りたい
- 今の会社で、このまま働き続けていいのか不安
- 自分の年収は、市場で見て高いのか低いのかわからない
- 転職するなら、どこに相談すればいいのかわからない
自動車メーカーで働くエンジニアなら、一度は考えたことがあると思います。私もそうでした。
この記事では、自動車メーカーのAIエンジニアが年収を上げるためのキャリア戦略を、実際にコンサル3社の選考を受けた現役AI実装エンジニアの視点で解説し、最終的にあなたが取るべきキャリアの選択肢と、登録すべき転職サービスを提示します。
- 市場価値は、社内では測れない:まずはスカウト型のサービスで、社外からの評価を知る
- 自動運転・SDVの経験は、社外で評価される:私のもとにも、野村総合研究所やBig4の大手コンサルからスカウトが届いた
- 選択肢は4つ:今の会社で上を目指す/コンサルに移る/総合商社など事業をつくる側に回る/IT企業のエンジニアに移る
- 登録すべきは3種類:スカウト型サービス、大手のエージェント、業界に詳しいエージェント
私の年収と、転職活動で見えた数字
まずは、私自身の数字からお見せします。自動車メーカーで入社5年目、AI自動運転の開発をしているエンジニアの、転職活動のリアルです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 今の年収(残業代込み) | 約750万円 |
| 転職活動で出した希望年収 | 900万円 |
| 日立コンサルティングの内定(年俸+賞与) | 約850万円 |
| ベイカレントで、私の年次で転職した場合の目安(人事面談で伺った数字) | 約900万円 |
| 野村総合研究所で、私の年次で転職した場合の目安(人事面談と知人の話から) | 1,000万円弱 |
野村総合研究所の数字は、人事の方から「同じ年次の社員より、未経験の分だけ若干下からのスタートになると思う」と伺ったものです。同じ年次で働いている知人の年収が1,000万円を少し超えるくらいなので、大きく外れてはいないはずです。
今の年収は、残業代を含めて約750万円です。一方で、転職活動では、残業代に頼らない年俸と賞与で約850万円の内定をいただきました。ベイカレントの人事の方からも、私の年次で転職するなら900万円ほどになると伺いました。同じ経験でも、場所を変えるだけで、評価は変わります。
👉 私が使い分けた転職サービスを見る
選考の詳しい流れは、コンサル3社の選考の記事と日立コンサルティングの面接の記事に書いています。
中途は、年収を交渉できる
もう一つ知っておきたいのが、中途採用は年収を交渉できるということです。強気の希望額を出せば、提示額をさらに上げられることもあります。
ただし、そのぶん採用のハードルは上がります。私自身、野村総合研究所には希望年収900万円で応募して、書類選考で落ちています。どこまで強気に出るかは、エージェントと相談しながら決めるのがおすすめです。
自動車メーカーで、年収が上がりにくい理由
自動車メーカーの昇進は、入社年次でだいたい同じくらいのステップで進んでいきます。成果を出しても、年収が一気に上がることは、あまりありません。
人気の部署でも、給料は同じ水準
海外のメーカーでは、同じ会社の中でも、ADASのような今注目されている部署に配属された人は給料が高い、ということがあります。一方で、日本のメーカーは、どの部署でも同じくらいの水準で仕事をします。
そのため、ADASやSDVのような分野の人材には、ほかの業界からより良い条件のオファーが届きやすく、人材が外に流出しやすいという側面があります。私のもとにコンサルからスカウトが届いたのも、この構造と無関係ではないと思います。
もちろん、安定している、休みが取りやすいといった良さもあります。ただ、「年収を上げたい」と思ったときに、社内だけでできることには限りがあるのも事実です。
市場価値を知らないまま、年次で上がるのを待ち続けるのは、私にはもったいなく感じました。外からの評価を一度知っておくだけで、今の会社に残るにしても、移るにしても、判断の材料がぐっと増えます。
自動運転・AIエンジニアの市場価値は、社外の方が高い
転職活動をして、いちばん驚いたのはここでした。
スカウト型の転職サービスに職務経歴を登録すると、野村総合研究所の人事の方から、直接スカウトが届きました。ほかにも、いわゆるBig4と呼ばれる大手コンサルティングファームからもスカウトが届いています。人事面談で伺った「求めている人物像」は、次のようなものでした。
自動車メーカーの中では「当たり前」の経験が、社外では「求められる人材の条件」になっていたのです。自分の市場価値は、外に出してみて初めてわかります。
あなたが取るべきキャリアの選択肢
私が転職活動を通して見えた選択肢に、エンジニアとしてよく挙がる道を加えると、大きく4つです。
| 選択肢 | 向いている人 | 注意したいこと |
|---|---|---|
| 今の会社で上を目指す | やりたい開発に、今いちばん近い場所にいる人 | 昇進は年次で進むので、年収の伸びはゆるやか |
| コンサルに移る | 業界の課題を、外から解きほぐしたい人 | 最初はPMO(進行管理の支援)が中心になることもある。案件の中身は早めに確認したい |
| 総合商社など、事業をつくる側に回る | 技術を、ビジネスとして大きく育てたい人 | 私も今、視野に入れて動いているところ |
| IT企業のエンジニアに移る | AIやソフトウェアの技術そのものを、もっと深めたい人 | クルマの実装から離れることになる。何を軸にするかを決めておきたい |
ちなみに私は、日立コンサルティングの内定をいただきましたが、自動運転・SDVの案件が今はないとわかり、見送りました。年収だけでなく、「何をやりたいか」とのバランスで選ぶことが大切だと実感しています。
登録すべき転職サービス3つ
どの選択肢を選ぶにしても、まずは自分の市場価値を知ることから始まります。私が実際に使い分けたのは、次の3種類です。
| 種類 | 役割 | 使うタイミング |
|---|---|---|
| スカウト型サービス | 社外からの評価(市場価値)を知る | 転職を考え始めたら、まず最初に |
| 大手のエージェント | 求人の紹介と、選考の日程管理 | 受けたい方向が見えてきたら |
| 業界に詳しいエージェント | 職務経歴書の添削と、経験を言葉にする壁打ち | 応募書類を仕上げるとき |
- スカウト型サービスに登録する(無料・数分):職務経歴を入れて、どんな会社から声がかかるかを見る
- 声のかかり方を見て、方向を決める:残る、コンサル、事業会社、IT企業のどれを目指すか
- 方向が決まったら、エージェントに相談する:求人の紹介と、書類の添削を受ける
① スカウト型サービス:まず市場価値を測る
職務経歴を登録しておくだけで、企業やヘッドハンターから声がかかります。私の場合は、Big4と呼ばれる大手コンサルティングファームからもスカウトが届きました。どんな会社から、どんなポジションで声がかかるかを見るだけで、自分の市場価値の輪郭が見えてきます。
サービスによって、届くスカウトの傾向は変わります。私がスカウト型サービスとエージェントをどう使い分けたかは、転職エージェントとスカウトサービスの使い分けの記事で詳しく書いています。
② 大手のエージェント:求人と日程をまとめて管理する
私はリクルートエージェントを使いました。自分では見つけられない求人に出会えるうえ、面接の日程調整やオンライン面接の接続情報をマイページでまとめて管理できます。仕事をしながらの転職活動では、とても助かりました。
私が実際に使ったエージェントです。
登録は無料・数分。転職するかは、そのあとで決めて大丈夫です。
扱っている求人の数が多いので、方向が決まりきっていない段階でも相談しやすいです。
③ 業界に詳しいエージェント:書類で差をつける
職務経歴書の添削は、大手と中小の両方にお願いしましたが、具体的な指摘をくれたのは、業界に詳しい中小のエージェントでした。たとえば、次のような指摘です。
- 字数制限は使い切る:400字の制限なら、390字以上で書く
- 熟語を使って、短い文に多くの情報を詰め込む:「いろいろな部署の人と話し合って、進め方を決めた」を「関係部署と協議し、開発方針を策定した」と書き換えると、同じ内容を半分ほどの字数で書ける。浮いた字数で、ほかの実績を書き足せる
どちらも、書類を読む人が限られた時間で「この人は何ができるのか」をつかみやすくするための工夫です。こうした指摘は、そのまま選考の結果につながったと感じています。ほかの指摘は、転職エージェントとスカウトサービスの使い分けの記事にまとめています。
選ぶときのポイントは、会社の大きさではなく、志望する業界や職種の選考をどれだけ知っているかです。コンサルを目指すならコンサル特化型、エンジニア職ならその職種に強いエージェントを選ぶと、書類の質が大きく変わります。
IT企業のエンジニアを目指すなら
AIやソフトウェアの技術そのものを深めたいなら、IT企業に移るのも一つの道です。その場合は、ITエンジニアに特化したエージェントを使うと、求人の探し方も、職務経歴書の書き方も、IT企業向けに整えやすくなります。
TechClipsエージェントは、ITエンジニアの転職に特化したエージェントです。
※私自身は使っていないサービスですが、IT企業を目指す人向けの選択肢として紹介しています。
登録は無料・数分。転職するかは、そのあとで決めて大丈夫です。
3つの使い分けは、転職エージェントとスカウトサービスの使い分けの記事でさらに詳しく書いています。
👉 【実物公開】大手コンサルからスカウトが届き、年収850万円の内定につながった職務経歴書(note)
忙しくても、転職活動は進められる
「仕事が忙しくて、転職活動をする時間がない」という人も多いと思います。私も同じでした。私は、主に次の2つの時間に面接を入れていました。
- 金曜日の20時以降:週末を控えた夜なら、仕事を早めに切り上げやすい。オンライン面接なら移動もいらない
- 会社の有給休暇の取得推奨日:周りも休んでいるので、日中の面接を入れやすい
企業やエージェントの方も、夜の面接に柔軟に応じてくださることが多かったです。
よくある質問
Q. 今すぐ転職するつもりがなくても、登録していい?
大丈夫です。私も、転職するかを決める前に登録しました。スカウトを眺めるだけでも、自分の市場価値がわかります。転職するかどうかは、それから決めても遅くありません。
Q. 自動車メーカーの経験は、本当に社外で通用する?
私の場合は、野村総合研究所やBig4の大手コンサルからスカウトが届き、日立コンサルティングからは内定をいただきました。特に、自動運転・ADAS・SDVの経験は、コンサルが「求める人物像」としてはっきり挙げていたほどです。
Q. 登録したら、しつこく連絡が来ない?
連絡の頻度や方法は、希望を伝えれば調整してもらえることが多いです。仕事中は電話に出られないなら、そう伝えておけば大丈夫です。合わないと感じたら、断ってもかまいません。
Q. 今の会社に、転職活動がバレない?
多くのスカウト型サービスには、特定の企業に職務経歴を見せない設定があります。登録するときに、今の会社や関連会社を設定しておくと安心です。
Q. お金はかかる?
転職する側は、無料で使えるサービスがほとんどです。費用は、採用した企業側が払う仕組みになっています。
まとめ
- 自動車メーカーの昇進は年次で進むので、社内だけで年収を大きく上げるのは難しい
- 自動運転・SDVの経験は、社外では「求められる人材の条件」になる
- 選択肢は、今の会社で上を目指す/コンサル/総合商社など事業をつくる側/IT企業のエンジニア
- 年収だけでなく、「何をやりたいか」とのバランスで選ぶ
- まずはスカウト型サービスで市場価値を測り、大手と業界特化のエージェントを使い分ける
今の環境を変えたいなら、まずは自分の市場価値を測るところから始めてみてください。登録するだけなら、今日からでもできます。動くかどうかは、そのあとで決めれば大丈夫です。


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