AI自動運転ミニカーの部品リスト|Arduinoで作るのに買ったものと選び方

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自動運転のクルマも、元をたどれば、小さな部品の集まりです。

以前の記事では、PythonとArduinoで、カメラ画像から操作を直接推論するEnd-to-End自動運転のミニカーを作る手順とコードを紹介しました。

ただ、そちらの記事では、ミニカーの体をつくる部品には駆け足でしか触れられませんでした。

そこで今回は、実際に買った部品の一覧と、それぞれを選ぶときのポイントをまとめておきます。電子工作がはじめての人でも迷わずそろえられるよう、つまずきやすい石ころの場所も書き添えていきます。

この記事では、AI自動運転ミニカーの部品と選び方を、現役のAI実装エンジニアの視点で解説し、最終的にあなたがそろえるべき部品と費用の目安を提示します。

この記事でわかること
  • AI自動運転ミニカーを作るのに必要な部品の一覧
  • 部品ごとの役割と、選ぶときのポイント
  • あると便利なものと、買うときの注意点
  • 全部そろえたときの費用の目安

完成したミニカーと、全体の構成

まずは、完成したミニカーを真上からのぞいてみてください。

ミニカーを真上から見た配線。①Bluetoothモジュール HC-05、②Arduino UNO、③モータードライバー L298N、④超音波センサー HC-SR04
①Bluetoothモジュール HC-05 ②Arduino UNO ③モータードライバー L298N ④超音波センサー HC-SR04(車体の前方)

仕組みは、拍子抜けするほどシンプルです。

  1. スマホのカメラが「目」になる
  2. PCの中のAIが、進む方向を決める
  3. その命令が、Bluetoothに乗ってArduinoへ届く
  4. Arduinoが、モータードライバーを通じてモーターを回す
  5. そのあいだも、超音波センサーが前方を見張り続ける

つまり、必要な部品は大きく分けて「車体」「頭脳」「通信」「センサー」「電源」の5つです。

電子工作がはじめてなら、まずはスターターキットから

電子工作がはじめてなら、いきなり自動運転のミニカーに挑むよりも、まずは初心者向けのスターターキットから始めるのがおすすめです。

Arduino本体に、ジャンパーワイヤー、抵抗、LED、センサー類などがまとめて入っていて、説明に沿って手を動かすだけで、電子工作の基本がひと通り身につきます。

このキットには、ミニカーの頭脳になるArduino UNO(互換ボード)も入っています。実は、今回のミニカーで使ったArduino UNOと超音波センサーは、どちらもこのスターターキットに入っていたものです。

LEDが初めて光った瞬間の小さな感動を、ぜひ味わってみてください。そこで電子工作の面白さに目覚めたら、次は自動運転のミニカーに挑戦してみると面白いですよ。キットで覚えたことが、そのまま次の一歩の足場になるはずです。

必要な部品の一覧

部品役割参考価格
プラスチックボード(百均)と、モーター・タイヤ車体約1,400円(ボード110円+モーター・タイヤ4個セット1,299円)
Arduino UNO(または互換ボード)モーターを動かす頭脳(マイコン)スターターキットに付属(単品なら750円)
モータードライバー L298NArduinoの命令で、モーターに電気を送る999円(2個入り)
Bluetoothモジュール HC-05PCからの命令を受け取る1,956円(2個入り)
超音波センサー HC-SR04障害物を見つけて止まる(安全装置)699円(2個入り)
電池ボックスと単3電池モーターとArduinoの電源470円(電池ボックス2個入り)+電池代
ジャンパーワイヤー部品どうしの配線870円(120本入り)
抵抗(1kΩと2kΩなど)HC-05に送る信号の電圧を下げるスターターキットに付属(セットで買うなら989円)
ブックスタンドとゴムカメラ役のスマホを車体に固定する1,804円(4枚入り)。百均のものでもよい

※価格は2026年10月時点のAmazonでの価格です。変わることがあるので、購入前にリンク先で確認してください。

このほかに、カメラ役のスマートフォンと、AIを動かすPCを使います。スマホのカメラがミニカーの「目」になり、その映像をWi-Fi経由でPCに送ります。PCは、私はMacを使いました。どちらも手持ちのもので大丈夫です。

部品ごとの選び方

1. 車体(百均のプラスチックボード+モーター・タイヤ)

車体は、ロボットカー用のシャーシキットを買わずに自作しました。百円ショップのプラスチックボードを土台にして、モーターとタイヤをボンドで貼り付けただけです。

見た目は素朴そのものですが、室内を走らせるには十分でした。自動運転の頭脳を載せる体が百円から始まるというのも、なかなか痛快だと思います。

  • 土台の板は大きめに:Arduino、モータードライバー、電池ボックス、スマホを全部載せるので、余裕のある大きさの板を選ぶ。
  • モーターの配線を確認する:モーターによっては、電線をはんだ付けする必要がある。はんだごてを持っていない場合は、配線済みのものを選ぶと安心だ。
  • 手間を省くならシャーシキットも:土台の板、モーター、タイヤがセットになった「ロボットカーのシャーシキット」も売られている。工作の手間を減らしたいなら、こちらを選ぶのも手だ。

2. Arduino UNO

モーターやセンサーを制御するマイコンボードです。情報が多く、はじめてでも困りにくいArduino UNOを選びました。

私は、スターターキットに入っていたELEGOOのUNO R3(互換ボード)をそのまま使いました。単品で買う場合は、次のポイントを確認しておきましょう。

  • 純正品と互換品:互換品は安く手に入るが、PCとつなぐときにUSBのドライバー(CH340など)を別に入れる必要があるものもある。はじめてなら、説明の多い純正品か、評判の良い互換品を選ぶと安心だ。
  • USBケーブルも確認する:PCとつなぐUSBケーブルが付いているかどうかも、買う前に確認しておきたい。

3. モータードライバー L298N

Arduinoは賢いですが、力は弱いのです。モーターを直接回せるほどの電気は流せません。

そこで、Arduinoの命令を受けて、電池からモーターへ力強く電気を送り込む「筋肉」として、モータードライバーを使います。L298Nは、2つのモーターを前後に回せる定番の部品で、使い方の情報も多いです。

ひとつ注意点があります。L298Nは、モーターに送る電圧が、電池の電圧より2Vほど下がります。電池の数が少ないとモーターの力が足りなくなるので、モーター用の電池は単3電池4本以上にしておくと安心です。

4. Bluetoothモジュール HC-05

PCの中で生まれたAIの判断を、ミニカーへ無線で届ける伝令役の部品です。PCとはBluetoothでつながり、Arduinoとはシリアル通信でつなぎます。

HC-05の受信ピン(RX)は3.3Vで動くので、Arduinoの5Vの信号をそのままつなぐのではなく、抵抗2本で電圧を下げてからつなぎます。そのため、抵抗も一緒に用意しておきます。

抵抗は、スターターキットに入っていたものを使いました。単品で買うなら、1kΩや2kΩを含め、いろいろな値がそろった抵抗セットが便利です。

5. 超音波センサー HC-SR04

コウモリのように超音波を放ち、跳ね返ってくるまでの時間から、前にある物までの距離を測るセンサーです。

このミニカーでは、AIの判断とは別に「前に物があったら必ず止まる」という、最後の砦の役目を担っています。安くて扱いやすいので、予備も含めて2個以上買っておくと安心です。

6. 電池ボックスと電池

モーター用とArduino用の電源は、分けておくのがおすすめです。モーターが回り始めるときに大きな電流が流れ、電圧が下がって、Arduinoが再起動してしまうことがあるからです。

  • 電池ボックス:モーター用には、単3電池4本分の電池ボックスを用意する。下で紹介している単3電池2本用のものなら、2つを直列につなげば4本分(約6V)になる。スイッチ付きのものを選ぶと、電池を抜かなくても電源を切れて便利だ。
  • 電池:試運転を何度もくり返すと、電池はすぐに減る。繰り返し使える充電池を用意しておくと、結果的に安く済む。

7. ジャンパーワイヤーとブックスタンド

  • ジャンパーワイヤー:はんだ付けなしで部品どうしをつなげる電線だ。差し込み口の形が「オス-オス」「オス-メス」「メス-メス」と分かれているので、3種類が入ったセットを買っておくと困らない。
  • ブックスタンド:カメラ役のスマホは、専用のスマホホルダーを使わず、ブックスタンド(本立て)にゴムで留めているだけだ。それでも十分に使える。ブックスタンドは百均のものでもよい。走行中の振動で向きがずれないよう、ゴムでしっかり留めておく。

費用の目安

表の部品をそろえたときの合計は、次のとおりです(電池と抵抗を除く)。

Arduino UNOを単品で買った場合約9,000円
ブックスタンドを百均のものにした場合約7,300円
スマホとPCは手持ちのものを使った

一万円札でおつりがくる自動運転。そう考えると、少しわくわくしてきませんか?

買うときの注意点

  • 安い互換品は、当たり外れがある:まれに初期不良のものもあるので、届いたら一つずつ動作を確認しておきたい。
  • 壊しやすい部品は予備を:センサーやBluetoothモジュールは、配線を間違えると壊れることがある。安い部品なので、予備があると作業が止まらない。
  • 固定するもの:部品を板に固定するのに、ボンドや両面テープ、結束バンドがあると便利だ。

まとめ

AI自動運転のミニカーは、この記事で紹介した部品と、手持ちのスマホとPCがあれば作ることができます。

机の上に部品を並べた瞬間から、あなたの自動運転の物語は始まります。部品がそろったら、組み立て方とコードは、次の記事で紹介しています。

👉 Python×ArduinoでEnd-to-End自動運転ミニカーを作る|データ収集・学習・推論の全手順

コードの要点は、Qiitaにもまとめています。

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👉 【理系向け】自動車メーカーの就活ガイド
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