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- 自動車メーカーの年収は、年齢ごとにどのくらいなのか知りたい
- 自分の年収が、同年代と比べて高いのか低いのかわからない
- コンサルや総合商社と比べて、どのくらい差があるのか知りたい
自動車メーカーの平均年収は、800万円や900万円と聞くことがあります。けれど、その数字は平均年齢が40代前半のものです。20代や30代の自分に、そのまま当てはまるわけではありません。
私は、トヨタ自動車・本田技研工業・日産自動車という国内の三大自動車メーカーの一角で、ADAS(先進運転支援システム)とAI自動運転の開発に携わるエンジニアです。入社1年目の年収は約500万円、入社5年目の今は約750万円(残業代込み)です。転職活動では、コンサルから約850万円の内定もいただきました。
この記事では、大手自動車メーカーの年収を年齢別に整理し、私自身の実例や、コンサル・総合商社との比較もあわせて解説し、最終的に、あなたが自分の年収の位置と、上げるための道を判断できる材料を提示します。
- 平均年収:トヨタ自動車982万円、本田技研工業896万円、日産自動車896万円。ただし平均年齢は40代前半(2025年3月期の有価証券報告書)
- 年齢別:25歳で490万〜550万円、30歳で620万〜710万円、35歳で770万〜900万円ほど(OpenWorkの口コミをもとにした推定)
- 私の実例:入社1年目(24歳)で約500万円、入社5年目(29歳)で約750万円(残業代込み)
- 年収の内訳(私の場合):基本給は月33万円、ボーナスは夏・冬それぞれ約100万円、残業代は月11万円ほど。ボーナスと残業代で、年収の4割を超える
- 昇格:技術職が管理職になるのは、早くても37歳前後。それまでは緩やかな右肩上がりで、急に跳ね上がる時期はない
- 見えない強み:家賃補助や寮、社宅など、住まいの待遇は、私の知る範囲では、どの自動車メーカーも手厚い
- 他業界との差:29歳前後で比べると、コンサルは100万〜200万円ほど、総合商社は130万〜220万円ほど高い。30代前半では、総合商社との差は280万〜370万円ほどに広がる
- 上げ方:社内では年次で着実に上がるが、急には伸びない。早く上げたいなら、社外の評価を知ることから
なお、年齢別の数字は、口コミサイトの投稿をもとにした推定値です。職種や部署、残業の多さで大きく変わるので、一つの目安としてご覧ください。
大手自動車メーカーの平均年収
まずは、各社が公表している平均年収です。
| 会社 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| トヨタ自動車 | 982万円 | 40.7歳 |
| 本田技研工業 | 896万円 | 44.5歳 |
| 日産自動車 | 896万円 | 41.0歳 |
| SUBARU | 731万円 | 39.8歳 |
| マツダ | 715万円 | 42.5歳 |
| デンソー(部品メーカー) | 約863万円 | 44.8歳 |
| アイシン(部品メーカー) | 738万円 | 40.3歳 |
どの会社も、平均年齢は40歳前後から40代半ばです。20代や30代の人がこの数字と自分の年収を比べても、低く見えて当然です。また、この平均には、工場で働く技能職の人なども含まれています。同年代で比べるには、年齢別の数字を見る必要があります。部品メーカーも、デンソーのように完成車メーカーと肩を並べる水準の会社があります。
初任給:大卒で25万〜27万円、修士で28万〜30万円ほど
社会人のスタート地点となる初任給も見ておきます。近年は、各社とも引き上げが続いています。
| 会社 | 大卒(学部卒) | 修士了 |
|---|---|---|
| トヨタ自動車 | 254,000円 | 276,000円 |
| 本田技研工業 | 270,000円 | 295,700円 |
| 日産自動車 | 260,000円 | 280,000円 |
月給に大きな差はありません。年収の差は、このあと見るボーナスと残業代、そして年次による昇給の積み重ねで生まれていきます。
年齢別に見る、自動車メーカーの年収
口コミサイトのOpenWorkには、社員の投稿をもとにした、年齢別の推定年収があります。主な3社を並べると、次のとおりです。
| 年齢 | トヨタ自動車 | 本田技研工業 | 日産自動車 |
|---|---|---|---|
| 25歳 | 約495万円 | 約493万円 | 約550万円 |
| 30歳 | 約708万円 | 約619万円 | 約640万円 |
| 35歳 | 約901万円 | 約770万円 | 約800万円 |
| 40歳 | 約1,052万円 | 約903万円 | 約960万円 |
25歳では、3社とも500万円前後でほとんど差がありません。差が開き始めるのは30歳前後からです。年齢とともに、着実に、けれどゆるやかに上がっていく。それが、自動車メーカーの年収の形です。
私の実例:入社1年目は約500万円、5年目で約750万円
参考までに、私自身の年収も書いておきます。私が勤めているのも、上の表に並ぶ三大自動車メーカーの一角です。表の数字が、現場の実感とどのくらい近いのかを確かめる材料にしてください。
| 時期 | 年収(私の場合) |
|---|---|
| 入社1年目(24歳) | 約500万円 |
| 入社5年目(29歳) | 約750万円(残業代込み) |
| 30代前半(会社の目安) | 約850万円 |
5年で、およそ250万円上がりました。上の年齢別の推定値と比べても、大きく外れてはいません。ただし、この中には残業代も含まれています。忙しい時期の残業が、年収を押し上げている面は否めません。
約750万円の内訳:ボーナスと残業代で、年収の4割超
入社5年目の約750万円が、どう組み立てられているのか。おおよその内訳は、次のとおりです。
| 項目 | 金額 | 年額 |
|---|---|---|
| 基本給 | 月33万円 | 約400万円 |
| ボーナス | 夏・冬それぞれ約100万円 | 約200万円 |
| 残業代 | 月11万円ほど | 約130万円 |
| 合計 | — | 約730万円(これに各種手当などが加わる) |
ボーナスと残業代を合わせると、約330万円。年収の4割を超える部分が、月々の基本給の外にあることになります。
自動車メーカーは、もともとボーナスの比重が大きい業界です。たとえばトヨタ自動車の2025年の年間一時金は、基準内賃金の7.6か月分でした(労働組合の要求への満額回答)。業績がボーナスに反映されやすいぶん、会社の調子によって年収が上下することもあります。
残業代も、見過ごせない大きさです。私の場合、月11万円ほどの残業代がなければ、年収は約620万円にとどまります。忙しい部署にいるかどうかで、同じ年次でも年収は大きく変わるのです。
管理職への昇格は、早くても37歳前後
技術職が管理職に上がるのは、早くても37歳前後です。私の会社では、文系の職種のほうが昇格が早いという印象もあります。
それまでの年収は、緩やかな右肩上がりです。どこかのタイミングで急に跳ね上がることは、ありません。毎年少しずつ上がる安心感がある一方で、20代や30代前半のうちに大きく伸ばすのは難しい仕組みです。
額面に出ない強み:住まいの待遇が手厚い
自動車メーカーで働く大きな強みが、福利厚生です。家賃補助や寮、社宅など、住まいの待遇は、私の知る範囲では、どの自動車メーカーも手厚い傾向があります。
若いうちは住居費を大きく抑えられるので、額面の年収以上に、手元に残るお金は多くなります。転職で年収が上がっても、住まいの補助がなくなれば、手取りの差は思ったほど開かないこともあります。年収を比べるときは、こうした額面に出ない部分も含めて考えたいところです。
なぜ、年収は急には伸びないのか
- 昇進は年次で進む:成果を出しても、昇進の時期は入社年次でおおむね決まっている。技術職の管理職昇格は、早くても37歳前後
- 部署による差が小さい:ADASやAIのような注目分野にいても、給料はほかの部署とおおむね同じ水準
- 残業代の比重が大きい:同じ等級でも、残業の多さで年収が大きく変わる
安定して上がっていく一方で、自分の力だけで年収を大きく引き上げるのは難しい仕組みです。詳しくは、自動車メーカーのAIエンジニアが年収を上げるキャリア戦略に書いています。
コンサル・総合商社と比べると
自動車メーカーの経験を持つ人が転職先として考えることの多い、コンサルと総合商社とも比べてみます。
| 年齢 | 自動車メーカー(トヨタ自動車) | コンサル(PwCコンサルティング) |
|---|---|---|
| 25歳 | 約495万円 | 約688万円 |
| 30歳 | 約708万円 | 約878万円 |
| 35歳 | 約901万円 | 約1,082万円 |
| 年代 | 三菱商事 | 住友商事 |
|---|---|---|
| 25〜29歳 | 約968万円 | 約885万円 |
| 30〜34歳 | 約1,221万円 | 約1,128万円 |
29歳前後で比べると、コンサルは自動車メーカーより100万〜200万円ほど、総合商社は130万〜220万円ほど高い水準です。30代前半になると、総合商社との差は280万〜370万円ほどに広がります。私自身も、29歳で約750万円のところに、コンサルから約850万円の内定をいただきました。同じ経験でも、身を置く場所によって、評価は大きく変わります。
ただし、年収だけで道を選ぶと、後悔することもあります。コンサルは入社しても自動車の仕事に就けるとは限らず、総合商社は中途の門が狭いのが実情です。詳しくは、自動車メーカー・コンサル・総合商社の比較記事と、自動車メーカーからコンサルへの転職の記事にまとめています。
自動車メーカーのエンジニアが、年収を上げる方法
- 社内で上げる:昇進の時期を待ちながら、評価を積み重ねる。確実だが、ゆるやか
- 社外の評価を知る:スカウト型の転職サービスに登録し、どんな会社から、どんな条件で声がかかるかを見る
- 転職する:コンサル、総合商社、AIテック企業など、自動車の経験が評価される場所へ移る
いきなり転職を決める必要はありません。まずは社外の評価を知るだけでも、今の年収が高いのか低いのかが、はっきり見えてきます。年代ごとの目安と、あなたに合う道は、1分でわかるキャリア診断でも確かめられます。
よくある質問
Q. 自動車メーカーの年収は高い?
平均年収だけを見れば、日本の会社員の中では高い水準です。ただ、20代のうちは500万円前後からのスタートで、年齢とともにゆるやかに上がっていきます。同年代のコンサルや総合商社と比べると、差があるのも事実です。
Q. 残業代は、年収にどのくらい影響する?
部署や時期によって大きく変わります。私の場合、残業代は月11万円ほどで、年に約130万円になります。残業の少ない部署では、同じ年次でも年収は低くなります。
Q. ボーナスはどのくらい?
私の場合は、夏・冬それぞれ約100万円で、年に約200万円です。自動車メーカーはボーナスの比重が大きく、たとえばトヨタ自動車の2025年の年間一時金は、基準内賃金の7.6か月分でした。
Q. 管理職になるのは何歳くらい?
技術職の場合、早くても37歳前後です。それまでは、緩やかに年収が上がっていきます。
Q. 年収を上げるには、転職しかない?
社内でも、年次とともに着実に上がります。ただ、早く大きく上げたいなら、社外の評価を知ることが近道です。転職するかどうかは、そのあとで決めても遅くありません。
まとめ
- 大手自動車メーカーの平均年収は900万円前後だが、平均年齢は40代前半。同年代で比べるには年齢別の数字を見る
- 年齢別では、25歳で500万円前後、30歳で620万〜710万円、35歳で770万〜900万円ほど(推定)
- 私の場合は、入社1年目で約500万円、5年目で約750万円(残業代込み)。ボーナスと残業代で、年収の4割を超える
- 技術職の管理職昇格は、早くても37歳前後。それまでは緩やかな右肩上がり
- 家賃補助や寮、社宅など、額面に出ない住まいの待遇は手厚い
- 29歳前後で比べると、コンサルは100万〜200万円ほど、総合商社は130万〜220万円ほど高い。30代前半では差がさらに開く
- 早く上げたいなら、まずは社外の評価を知ることから
年収は、働く意味のすべてではありません。けれど、自分の値札を知っておくことは、これからの選択肢を広げてくれます。
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出典:各社の平均年収は2025年3月期の有価証券報告書(LIFメディアの記事より)。年齢別の推定年収はOpenWorkの口コミをもとにした推定値(tleonの記事:トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、PwCコンサルティング)。総合商社はアクシスの記事より。トヨタ自動車の一時金はニュースイッチの記事、デンソー・アイシンの平均年収は業界ダイジェスト、初任給はトヨタ自動車がアクシスの記事、本田技研工業がワンキャリア転職、日産自動車がマイナビの採用データより。

